2014年07月30日スタッフブログ
紙漉体験をしました
先週末に浜田市三隅町の「石州和紙会館」におじゃまして、紙漉体験をしてきました。
初めてのことにドキドキ・ワクワク!
そういえば、小学生の時に牛乳パックで紙を作ったような作らなかったような・・・
和紙の原料を勉強したようなしなかったような・・・
そんなことはさておき。
まずは先生から石州和紙の原料や作り方を教えてもらいます。
石州和紙の原料は楮(こうぞ)・三椏(みつまた)・雁皮(がんぴ)です。
楮と三椏は地元で栽培されたものを使用されていて、雁皮は野生のものを使用されているそうです。
これらの原木を蒸してから、皮を剥ぎ、叩いて繊維を柔らかくし、水とトロロアオイを混ぜます。
トロロアオイを入れると水の粘度が増し、簀で水をすくったときに水が一気に下に落ちないので、
繊維と繊維がつなぎとめられ、紙が作りやすくなります。
トロロアオイは自然の植物なのに、糊のような透明な液体で強力な粘度を持っていました!とろろ芋を透明にした感触です。
知らないことばかり!石州和紙の奥深さや先人の知恵に、とても感心させられました。
レクチャーの後はいよいよ紙漉のスタートです!
まずは「数子(かずし)」。
素早く漉き舟の紙料をすくい上げ、簀全体に和紙の表面を形づけます。
次に「調子(ちょうし)」。
紙料を比較的深くすくい上げ、前後に調子を取りながら、繊維をからみ合わせて和紙の層をつくります。
紙料をすくい上げるのが難しいポイントです!
うまくすくい上げないと、せっかく数子で形づけた表面に下から紙料が入り、上の簀がよれてボコボコになってしまいます。
漉き舟の回数によって厚さを変えることができます。
私は少し厚めのしっかりとした和紙を作りたかったので、4~5回これを繰り返しました。
最後は「捨水(すてみず)」。
紙が目的の厚さになったら、簀の上に残った余分な水や紙料を一気にふるい捨てる。
水をふるい捨てるというのも難しく、余り勢いをつけすぎるとまたまた簀がよれる原因に!
そーっとしすぎても水が落ちないし・・・ちょうど良い加減にコツをつかむのが難しいのです。
ここまでの工程を写真に撮っておけば、とても分かりやすくお伝えできたと思うのですが・・・
すみません、ありません。
ということで、飾りを入れてこんな感じに仕上がりました。
初めての紙漉体験はとても楽しかったです!
定期的にワークショップをされていて、灯籠やうちわなんかも作れるみたいですよ!
詳しくは→石州和紙会館のホームページを見てみてください。
植田でした。