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2025年02月18日新着情報

令和6年度 青少年育成県民運動推進フォーラムを開催しました

2月15日(土)江津ひと・まちプラザパレットごうつを会場に、令和6年度 青少年育成県民運動推進フォーラムを開催しました。

出演者、参加者あわせて約40名が集まり、「eスポーツによるデジタル人材育成」について一緒に考えました。

 

講演

NASEF JAPAN(国際教育eスポーツ連盟ネットワーク日本本部) 理事 大浦 豊弘 さん

「eスポーツを入り口にしたデジタル人材育成と地方創生の可能性」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<eスポーツって何?>

大浦さんがまず初めに会場の皆さんにお話されたのは、eスポーツとは何かについてです。

「eスポーツとは、エレクトロニック・スポーツの略で、広義には電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称」だそうです。(一般社団法人 日本eスポーツ連合オフィシャルサイトより)

ひとくちにeスポーツといっても、シューティング系、格闘系、スポーツ系等、様々なジャンル(種目)があるそうです。

 

<eスポーツって日本でどのくらい盛り上がってるの?>

昨年、国際オリンピック委員会がeスポーツの国際大会「オリンピック・eスポーツ・ゲームズ」を新設し、第1回大会を今年サウジアラビアで開催することを決定しました。

日本では2022 年にプロゲームチームのZETA DIVISIONがeスポーツの世界大会で第3位を獲得し、凱旋イベントでは約2万人が会場に集まったそうです。日本でもeスポーツ人気は高まってきていると大浦さんは言います。

なんと、40代前半以下の世代の約9割は日常生活でゲームをプレイしているというアンケート結果もあるそうです。

島根県のeスポーツ関心度は全国第29位。まだまだ県民全体には浸透していないのかもしれませんね。

 

<NASEF JAPANの理念>

NASEF JAPANは「eスポーツを通じて若者の成長と可能性を拡げ 多様化が進む社会で活躍する人材の育成を支援する」を理念に掲げ、活動されています。若者の興味関心の高いeスポーツを入り口として、次代を担うデジタル人材の育成に力を入れておられるそうです。

 

<島根県での取り組み>

松江ろう学校のICTスキル向上事業の取り組みが紹介されました。

農業DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みとして、マインクラフト(デジタル版のブロック遊びが出来るゲーム)で農業の生産性向上やメタンガス削減(経済と環境問題)について学んだり、自分のアバター(インターネット上の自分の分身となるキャラクター)に手話で会話させる技術を学んだりされたそうです。

 

<eスポーツで地域を元気に>

eスポーツは今や若者の日常生活の一部となっています。「eスポーツ=よく分からない」「ゲーム=よくないもの」として遠ざけるのではなく、eスポーツを正しく理解し、今後、様々な分野にどう活かせるのか考えていく必要があると大浦さんはおっしゃいました。

 

 

◆質疑応答・意見交換

会場の参加者でグループを作り、講演を聴いてどんなこと感じたのか意見を出し合っていただきました。

青少年育成をされている方からは「公民館で高齢者向けにeスポーツ大会を開催しているが、世代間交流で何か良いヒントはないか?」という質問がありました。

また、高校の先生からは「学校でCADや3Dプリンターを活用して授業を行っているが、これからどんな風に活動を広げていったら良いか?」という質問がありました。

これを聞いて、「ぜひ高校生に公民館に出向いてもらってはどうか」「学校の中だけで取り組みを終わらせるのではなくぜひどんどん地域に出て行って欲しい」という意見が出ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

【参加者からのアンケート】

・Z世代やα世代にとってゲームはとても身近なものなので、裏の目標を持ちつつ学習に取り入れるのは面白い発想だと思った。

・eスポーツ?これがスポーツか?と思って参加したが、実は奥深く、多様性のあるものだと考えが変わった。

・eスポーツへの偏見が少し無くなった。

・eスポーツって何?と以前から感じていたが、講演がとても分かりやすく理解することが出来た。地元に持ち帰り、周囲の理解を求めていきたい。

・講師の方の熱い想いに触れることが出来て大変良かった。デジタルを地方創生につなげる話に感動した。

 

会場外のeスポーツ体験コーナーも盛り上がっていました!

 

 

 

 

 

 

 

 

講師の大浦さん、ご協力いただいた島根県eスポーツ連合の寺本さん、ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!

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